9月2日の火の見やぐら

2010年9月2日 この記事をnewsing it!へ追加 Yahoo!ブックマークに登録 この記事をlivedoorクリップに登録  印刷する 印刷する

 タイ、ラオスなどの宗教行事に、「托鉢」がある。街を僧侶の行列が通ると、信徒がひざまずいて合掌し、食べ物を鉢に差し入れる▼メニューで多いのは炊いたご飯と何種かのおかずの組み合せ。ところが食生活の欧米化で最近ふえているのがチキンなど肉をはさんだサンドウィッチのたぐいと「特派員メモ」にあった。さらに読むと、バンコクの僧侶の4割近くが肥満気味という。出来合いのおかずを買って施す信徒がふえ、塩分やカロリーが高くなっているのに加え、極端な運動不足。「托鉢」では歩くことが唯一の運動だが道路は交通量が多く、安心して歩ける場所が少なくなったそうだ。托鉢に近代化、都市化の波がひしひしと押し寄せる。時の流れとはいえ、伝統が色あせるのは何とも寂しい▼肥満といえば、最新型の体重計には「増加傾向にお気をつけてください」などと音声でアドバイスしてくれるそうだ。うれしい音声が聞こえるかしら、と胸おどらせて乗ったご婦人に音声いわく「お一人ずつお乗りください」▼話は飛ぶ。「政治とカネ」が問われる民主党代表選。体重計ならぬ「公約分析計」があれば「一人ずつお話しください」と音声で告げてくれると分かりやすい。      (中)